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CaseFile/VFX

特撮ヒーローその他もろもろ 僕が思ったことを書いていきます

小林靖子という脚本家に思うこと

さて、今回はタイトルの通り小林靖子という脚本家について話したいと思います
僕はこの人の脚本が大好きでタイムレンジャーを始め龍騎や電王など様々な作品が好きなんですよね~、最近だと「烈車戦隊トッキュウジャー」や「牙狼<GARO>炎の刻印」などでしょうか

まぁでも今回話したいことというと「シンケンジャー以降の小林脚本」についてで個人的には作風が変わったというか、筆が落ちたような印象を受けます

僕が小林作品で気に入っているのは
星獣戦隊ギンガマン
未来戦隊タイムレンジャー
仮面ライダー龍騎
仮面ライダー電王
「烈車戦隊トッキュウジャー」
牙狼<GARO>炎の刻印」

なのですが考えた結果、
これらに共通するのは「明るい好青年が周りとの関わりを通し様々な困難を乗り越え成長する物語」なんですね(レオンは例外だが別に暗い訳ではないし、それ以外はほぼ共通している)


で、シンケンジャー以降の小林脚本というとやはり暗いもしくは掴みにくい主人公が増えましたね
丈瑠やヒロム、映司はその傾向が強い

まず丈瑠ですが普段は確かにクールでかっこいいかもしれませんが、歴代で見ても相当に精神力が弱いです
実際に終盤の影武者騒動では戦いを放棄して逃げていました
影武者どうこうは関係なくシンケンレッドとして戦うことが重要なんですがね
確かに影武者である必要が無くなって自分には何も残されてないから、そうなるのは分かりますが少なくとも終盤にやる話では無いですね
普通の主人公なら
確かに俺は影武者だ、でも今までの戦いを通して分かった。俺は人々を守りたい!お姫様、俺にもう一度シンケンレッドとして戦わせてほしい!
って言うと思います
でも結局、丈瑠が姫の養子になることで決着してしまいました
これでは熱いドラマやカタルシスが生まれる筈も無いです

ヒロムもかなり好感の持ちにくい主人公ですね
デリカシーが無いとしか思えないレベルの毒舌で誰に対してもキツい当たり方をします、しかも例に同じく精神力が弱い。
戦闘においてもそこまで強い訳でもなくメカニックもミスをすることが多い
要は典型的な口だけ野郎ですね、ワクチンプログラムだから仕方ないとはいえニワトリを見てフリーズという設定は正直間抜けです

最後に映司ですが、やはり掴み所が無いんですよね
善人過ぎて逆に怖いですし、普段何を考えているか分かりません
人々を守りたいという欲望の塊」という説明はされたものの、説明されるまでが長いしその説明も正直ピンと来ないんですよね
公式で異常者設定だから仕方ないにせよ血肉の通った人間に見えず感情移入ができません
まぁこのタイプの主人公もアリはアリですね


まとめると要はシンケンジャー以降の小林脚本は人間として好感が持てない、人間から乖離した主人公が多いなぁって印象です

僕個人としては子供向けなのだし「明るい好青年タイプの主人公」でいいと思います
そんな明るい主人公が困難に立ち塞がれたとき、仲間と共に協力して立ち向かうというベタながらも熱い展開、ヒーロードラマが見たいんですね
小林さんの描く好青年って言うのは楽天家ではあるけど無神経ではない、他人の気持ちになれる優しさ(決して同情ではない)、いざという時も挫けず、また挫けても新たな決意を胸に立ち直れる強さを持ったとても人間臭く生き生きとしたキャラクターなんですね
ヒーロー性と人間性を兼ね備えた完璧なキャラクター造形だと思います
リョウマ、浅見竜也、城戸真司、野上良太郎などが当てはまりますが
いずれも様々な欠点を持ちつつ決して誰にも負けないメンタリティを持っています。
普段明るいからこそ、辛いときに視聴者に響くんですね
よく笑ってよく泣いて、そして立ち直る
これらの積み重ねを過不足なく丁寧に行っているので非常に感情移入がしやすいです

浅見竜也や城戸真司はタイムファイヤーや他ライダーの存在によって主人公性やヒーロー性がより引き立っていましたね
主人公のアンチテーゼを据えて主人公性を引き立てつつアンチテーゼに主人公の痛いところを突かせて苦悩させ成長させる
そしてそれが番組のテーマにも結び付いて大きなカタルシスとなる
本当に巧い脚本構成ですね

まぁ長々と言ってきましたが要は「明るくて人間臭くてかっこいい主人公が好きなんだ!」という思いを小林脚本の特徴と交えて言ってみました