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CaseFile/VFX

特撮ヒーローその他もろもろ 僕が思ったことを書いていきます

ゼーガペイン総評

先日、友人に勧められたロボットアニメ「ゼーガペイン」を完走しました。 クロスアンジュを始めとしラーゼフォンファフナー等のロボットアニメに最近手を出しはじめていましたが、このゼーガペインという作品はロボットアニメどころか今まで観てきたアニメでも最高峰に位置する出来映えでした

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あらすじ

舞浜市に住む高校生のキョウは、自分が中学時代に起こした暴力事件が原因で廃部寸前となった水泳部を立て直そうと必死になっていた。そんなある日、ミステリアスな雰囲気のシズノ先輩と出会う。そしてキョウは彼女に呼ばれ、生徒会長のシマが司令を務める戦艦「オケアノス」へと召喚され、人型兵器「ゼーガペイン・アルティール」に乗り、「ガルズオルム」と呼ばれる敵と戦うこととなる。キョウはゼーガペインの存在する無人の都市群を、ゲーム内の架空世界だと信じ込む。 だが、違和感に気付いたある日、ゲームだと思っていた荒廃した世界こそが現実であり、キョウが高校生活を送る舞浜市のほうが量子コンピューターサーバー内で処理されている仮想空間であることを知る。生物としての人類は既に滅亡しており、自分も幼なじみのカミナギ・リョーコも「幻体」と呼ばれる人格記憶体であり、コンピューターに保存されたデータでしかないという衝撃の事実を告げられる。 [Wikipediaより引用]

後日追記

評価基準(自己流)

トーリー

物語の全体の流れや構成力ですね

ちゃんと盛り上がれる展開があるか?

作品のテーマをきっちりと達成できたか?

やるべき話などを後回しにしていないか?

等々に関する評価です

ドラマ

人間関係の機微や変化ですね

例えばAがBにどんな影響を与えたか?

誰と誰が仲がよく、誰が悪いのか?

CはDに対して何をして何を思っているのか?

個人と個人の関係、チームとしての関係

これらの秀逸さや完成度に関する評価です

キャラがまわりに及ぼす影響そのものがドラマという認識で

キャラクター

登場人物そのものの評価ですね

いかにキャラクターの芯を描けているか?

自分の設定をいかに掘り下げに活かせているか?

そのキャラはどのような考えを持っているか? どのような性格か?

これらに関する評価です、ドラマと似ているかもしれません

基本的にはこれを基準にして評価をし、+アルファでその他の諸要素も考慮していきます

小林靖子という脚本家に思うこと

さて、今回はタイトルの通り小林靖子という脚本家について話したいと思います
僕はこの人の脚本が大好きでタイムレンジャーを始め龍騎や電王など様々な作品が好きなんですよね~、最近だと「烈車戦隊トッキュウジャー」や「牙狼<GARO>炎の刻印」などでしょうか

まぁでも今回話したいことというと「シンケンジャー以降の小林脚本」についてで個人的には作風が変わったというか、筆が落ちたような印象を受けます

僕が小林作品で気に入っているのは
星獣戦隊ギンガマン
未来戦隊タイムレンジャー
仮面ライダー龍騎
仮面ライダー電王
「烈車戦隊トッキュウジャー」
牙狼<GARO>炎の刻印」

なのですが考えた結果、
これらに共通するのは「明るい好青年が周りとの関わりを通し様々な困難を乗り越え成長する物語」なんですね(レオンは例外だが別に暗い訳ではないし、それ以外はほぼ共通している)


で、シンケンジャー以降の小林脚本というとやはり暗いもしくは掴みにくい主人公が増えましたね
丈瑠やヒロム、映司はその傾向が強い

まず丈瑠ですが普段は確かにクールでかっこいいかもしれませんが、歴代で見ても相当に精神力が弱いです
実際に終盤の影武者騒動では戦いを放棄して逃げていました
影武者どうこうは関係なくシンケンレッドとして戦うことが重要なんですがね
確かに影武者である必要が無くなって自分には何も残されてないから、そうなるのは分かりますが少なくとも終盤にやる話では無いですね
普通の主人公なら
確かに俺は影武者だ、でも今までの戦いを通して分かった。俺は人々を守りたい!お姫様、俺にもう一度シンケンレッドとして戦わせてほしい!
って言うと思います
でも結局、丈瑠が姫の養子になることで決着してしまいました
これでは熱いドラマやカタルシスが生まれる筈も無いです

ヒロムもかなり好感の持ちにくい主人公ですね
デリカシーが無いとしか思えないレベルの毒舌で誰に対してもキツい当たり方をします、しかも例に同じく精神力が弱い。
戦闘においてもそこまで強い訳でもなくメカニックもミスをすることが多い
要は典型的な口だけ野郎ですね、ワクチンプログラムだから仕方ないとはいえニワトリを見てフリーズという設定は正直間抜けです

最後に映司ですが、やはり掴み所が無いんですよね
善人過ぎて逆に怖いですし、普段何を考えているか分かりません
人々を守りたいという欲望の塊」という説明はされたものの、説明されるまでが長いしその説明も正直ピンと来ないんですよね
公式で異常者設定だから仕方ないにせよ血肉の通った人間に見えず感情移入ができません
まぁこのタイプの主人公もアリはアリですね


まとめると要はシンケンジャー以降の小林脚本は人間として好感が持てない、人間から乖離した主人公が多いなぁって印象です

僕個人としては子供向けなのだし「明るい好青年タイプの主人公」でいいと思います
そんな明るい主人公が困難に立ち塞がれたとき、仲間と共に協力して立ち向かうというベタながらも熱い展開、ヒーロードラマが見たいんですね
小林さんの描く好青年って言うのは楽天家ではあるけど無神経ではない、他人の気持ちになれる優しさ(決して同情ではない)、いざという時も挫けず、また挫けても新たな決意を胸に立ち直れる強さを持ったとても人間臭く生き生きとしたキャラクターなんですね
ヒーロー性と人間性を兼ね備えた完璧なキャラクター造形だと思います
リョウマ、浅見竜也、城戸真司、野上良太郎などが当てはまりますが
いずれも様々な欠点を持ちつつ決して誰にも負けないメンタリティを持っています。
普段明るいからこそ、辛いときに視聴者に響くんですね
よく笑ってよく泣いて、そして立ち直る
これらの積み重ねを過不足なく丁寧に行っているので非常に感情移入がしやすいです

浅見竜也や城戸真司はタイムファイヤーや他ライダーの存在によって主人公性やヒーロー性がより引き立っていましたね
主人公のアンチテーゼを据えて主人公性を引き立てつつアンチテーゼに主人公の痛いところを突かせて苦悩させ成長させる
そしてそれが番組のテーマにも結び付いて大きなカタルシスとなる
本当に巧い脚本構成ですね

まぁ長々と言ってきましたが要は「明るくて人間臭くてかっこいい主人公が好きなんだ!」という思いを小林脚本の特徴と交えて言ってみました

未来戦隊タイムレンジャーという不朽の名作

どうも、コロんビアです


未来戦隊タイムレンジャーは子供の頃から大好きで未だに一番気に入っている特撮ヒーローです
確かに設定は細かい所を見れば破綻しているし、少し詰めが甘い所もある、アクションは正直言ってショボいし敵を倒す爽快感は皆無に等しいです
でもそれを抜きにしてもタイムレンジャーは好きだしこれらの欠点が霞む程の魅力があります

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タイムレンジャーは一言で表すなら「未熟な若者達の青春群像劇」なんですよね
一人一人が自分達の行き詰まった状況や境遇に苦悩しながら「明日を変える」為に戦った
悪を倒すためではなく成長するために戦っている
5人にとってタイムレンジャーとは自分達の今の居場所なんです
そして戦いを通す度に彼らは問題に直面し、一緒に乗り越えて成長していった。
タイムレンジャー」という作品においての戦闘はドラマに深みを出す為の道具でしかない
その為、変身後の個性は歴代トップクラスに薄いのんですが、逆に言えば変身前のキャラクターそのままなので戦闘中でもドラマを行いやすいんですね

そういった視点で描かれた彼らの物語は純粋で健気で儚く美しく勇気をもらえるものでした
二話で主人公の竜也は自分が置かれている状況から抜け出したいが故に父親と賭けをする、その為にあの4人に会いに行って力を借りようとするわけですが、そこで4人が境遇こそ違えど自分が置かれている状況と同じだと察する
そこで

「未来は変えられなくたって自分達の明日位変えようぜ!…できるさ!だってさ、次の瞬間何をするか決めるの、どう考えたって自分だろ?」


と言ったことで、状況に行き詰まっていた彼らの心に響き、そこから皆の求心力として、仲間となり一緒に成長していく訳です
この言葉は境遇が違っても「未来に行き詰まっている」という立場は同じ竜也と4人だからこそ成立するので凄く巧い部分ですね

6話で竜也は「浅見」という名前の重さを痛感してしまうんですが、竜也はそれでも尚、「明日を変える」事を選びます

そしてこれらのエピソードが遂に結実するのが44話!
43話にて今まで自分達の意思でやってきたと思っていたことが全て歴史通りで結果的には浅見グループを継ぐ事が確定している事が明かされ自暴自棄になり会社を継ごうとする竜也ですが、母親に父親の真実を教えられ激励され改めて「明日を変える」事を決意し仲間の元へ向かうんですが、竜也は今まで「明日を変える」事を言い訳に現実から逃げてきた節があるんですね
ですがこのエピソードで「歴史なんて関係ない、自分の意思で明日を変える、次の瞬間に何をするか決めるのは歴史ではなく自分自身なのだから…」という結論に至ります。この結論、実は竜也が2話で4人に言った言葉と同じなんですよね
2話の時点では十分だったとはいえ「自分達の明日くらい変えようぜ」という言葉にはやや説得力に欠けるきらいがあった、何故なら二話の時点ではその言葉は励まし、目標に過ぎなかったから
でも43話では「明日を変えるつもりでやっていた事が既に決まっていた」という現実をより克明に突き付け竜也の「明日を変えるという行動理念」を全否定しました
それを持って竜也はどのような結論に行き着くのか?
2話と同じ状況を主人公である竜也に持ってきて、よりドラマチックに苦悩の果てにその時と同じ結論を出させる
現実を受け入れ、その上で行動する事を選択する

この44話をもって竜也というキャラクターは完成を迎えます
おそらく彼は最終的に浅見グループを継ぐことになった。でもそれまでの彼とは違う、彼は「明日を変える」こととは「現実から逃げる」ことではなく「今と向き合う」ことだと気付いた、だから最終的に道は同じでもあの時間は決して無駄ではなかった
あの時間を通して竜也は仲間と出会い色々な事を学び成長した
実際に未来は変わらずとも彼の明日は変わったのだ、そのまま家を継いでいれば彼は父親のような人間になっていただろう、でもユウリ達と出会い色んな事をした大切な想い出と時間…、それを得て竜也は自分の未来を受け入れた

もう現実から逃げるような竜也ではない、今の竜也ならどんな壁にぶつかってもしっかりと現実に向き合い乗り越えられる、そんな強さを持った立派な大人に成長できた…

この主人公である竜也の成長ぶりが今作の大きな見所の1つですね
アヤセとの秘密の共有とそれによる熱い友情
ユウリとの恋愛
滝沢直人との因縁
偉大な父親との確執


等々美味しい要素を詰め込まれており、この様々な側面で描かれる竜也の成長劇はとても見応えのあるものであり、未だに好きな戦隊レッドNo.1ですね
小林脚本の作品はどうしても主人公がものすごく優遇され、この作品も例外では無いのですが、その代わりに他のメンバーも準主人公と呼べるほどの優遇と活躍ぶりであり、小林脚本の中ではなかなかバランスが取れた作品ではないでしょうか

何よりキャラ一人一人に「年間を通して掘り下げるテーマ」が設定されていたのがポイントで、これによって誰も空気になることなく、それどころかそのキャラのテーマを番組の「明日を変える」というテーマと絡み合わせて、キャラとドラマ両方を昇華させていました、ただシオンが他に比べると残念ではあったかなぁと
敵組織もしっかりとキャラが立っているし黒幕であるリュウヤ隊長も「明日を変える」事に沿って造形されたキャラですし、こういう所の扱いの巧さは凄いです
敵の扱いも上手く
タイムレンジャーは「逮捕」
ロンダーズは「金儲け」

となっているのでヒーローが勝つという作劇にしつつも敵の目的が達成されていたので最後まで威厳を保つことが出来ました
また未熟な若者でありながらキチンと「大人やプロとしての自覚」を持ち時には自分の弱みを利用するなど様々な駆け引きを用いロンダーズの囚人を一貫して逮捕し続けました。
このように主人公達の成長劇でありながら、一年間ヒーローとしての責務を全うし続けたのも評価されるべきポイント
また敵組織であるロンダーズの凄い所は緻密に過去や心情を描き感情移入できるキャラクターとして造形しつつも、ちゃんと「倒すべき悪」として描かれている所なんですね(正確には逮捕ですが)
勧善懲悪の形を見失わずにキャラクターとしてしっかり掘り下げ成立させているのがお見事


中盤以降に登場する滝沢直人にもちゃんとした「テーマ」を持たせていて竜也のアンチテーゼとして機能させ同時に現代社会に対する皮肉も込められていましたし、凄く難解な存在でした。
竜也のアンチテーゼではあったものの根本では似た者同士というのは「明日を変える」という面で共通していたからでありこの作品らしいなぁと


またこの作品には裏テーマとして「生と死」が盛り込まれており「竜也と直人」と同じように「アヤセとリュウヤ隊長」の対比を用いてそのテーマを表現していました
どちらも長くは生きられない運命にあることを知り、生きたいが為に明日を変えようとしたことが共通しています、結果としてリュウヤ隊長は自分の命と30世紀を救うことに無我夢中になり運命を変えられず、アヤセは自分の命を捨てる覚悟で仲間と共に21世紀を救うことを選びました
誰が悪くもない、皆懸命に明日を変えたかった…

何より見事なのはこの作品、
スーパー戦隊の基礎となる「団結」と「星を守る」という2つのテーマをしっかりと達成しているんですよね

タイムレンジャーの5人は本当に偶然出会っただけの他人同士です、竜也以外の4人はリュウヤ隊長に変装したリラにたまたま選ばれただけです(ユウリは自分から志願しましたが)

そして21世紀に着き倒れていた所にたまたま竜也が出くわした
詳しい説明は省きますがそこから5人はタイムレンジャーとして戦っていく訳です
「ロンダーズを捕まえる」という使命感
「明日を変えたい」という自分達の意志

これを基軸として戦っていき時には悩み時には困難にぶつかる、でもその度に仲間達と協力し立ち直る、決意をする
明日を変える為に…

こういった過程を踏んで丁寧に「団結」を描きました

次に「星を守る」というテーマはこれまた「明日を変える」という今作独自のテーマを使い巧く描きました
何度も言ったようにタイムレンジャーは「明日を変える」為に戦っています
でもそれはあくまで「自分達の為」という側面が強いんですね、根っこはとても明るく優しい青年達なのですが、それぞれが重い過去や使命、状況を背負っている。だからそれを変える為に、自分の今の居場所としてタイムレンジャーとなり戦っている
終盤ではロンダーズファミリーは壊滅し大消滅というイベントが起こります、それを止めてしまえば未来が変わる可能性がある
だから竜也は未来人である彼らにそれをさせない為に未来に帰す訳ですね
そして31世紀に帰ってきた彼らはそこが自分にとって理想としていた状況であることに驚き(シオンは例外)、そして明日には記憶を書き換えると宣告されます
そこで彼らは苦悩するんです、「未来が変わった31世紀」か「未来が変わるか分からない21世紀」
竜也と過ごした時間を思い出しながら…
彼らは最終的に「21世紀を守る」事を選択します
確かにそのまま31世紀に居れば自分達の過去は無かったことになるでしょう
でもそれは自分で選んだ道ではない、21世紀に居た間に彼らは
自分達の境遇や過去に向き合い成長した
竜也と出会い変わることが出来た
一緒に戦って絆を育んできた

時には泣いたかもしれない、悩んだかもしれない…でも一緒に笑いあって大切な想い出を築いてきた……
それを無かったことにしたくなかったんでしょう
理屈などでは分かりきれずおさまらない大きな想いや絆がそこにあったから…
だから彼らは明日を変えない事を選び「21世紀を守る」事を自分達の意志で決めた
自分達の為に戦っていた彼らが何かを守るために戦うことを決めた
そういった過程を丁寧に積み重ね最終回で遂に「星を守る」というテーマを見事に結実させ大きなカタルシスをもたらしてくれました

設定に粗があっても感情に粗がないから気にならないのがこの作品で、作品として何が大事かをちゃんと見極めてるのが分かります
この作品を総評してみて分かりましたが、やはり秀逸なんですよね、テーマとキャラ、ドラマの扱いが本当に巧い

展開や抱えているものは凄く重たくても、彼らの明るさや前向きな姿勢によって暗さを必要以上に感じさせないのも良い点と言えます
シリアスなドラマパートが続いた後は箸休めとしてのコメディも適度に挟み、それすらもキャラの日常を描くことに注力したりと無駄がありません
年間構成としては「キャラクターひとりひとりに設けられた作品としてのサブテーマを最終的にメインテーマに集束させる」というとても高度な技術の伴う形になっていて、そのドラマ的なカタルシスの凄まじさとキャラクタードラマの秀逸さや完成度は歴代随一であり、アニメや特撮、漫画などの文芸作品を含めても、これ程の逸品は中々お目にかかれないと思います
まぁ秀逸さに重点を置いた結果、詰めが甘い部分も残ったのも事実ではあるんですが
アクションに関してもイマイチ迫力が足りず消化不良な所はあるものの、この作品はキャラの成長要素をそのままアクションに直結させることで上手く解消していたと思いますし、その成長要素によってアクションがとても際立つ所もあったりするので、あまりマイナスには感じませんでした。


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トーリー   A
ドラマ     S
キャラクター  S

アクション   D
デザイン    B
BGM      B
役者の演技   S

総合評価    A


ヒーローものでありながら正義と悪という概念すら取っ払い、しかしスーパー戦隊としての根本を決して忘れずに「現代に生きる若者を描いた不朽の名作

それが僕にとっての未来戦隊タイムレンジャーです

仮面ライダークウガという作品に思うこと

こんにちは、コロんビアです
今回は未だ語り継がれる異色作「仮面ライダークウガ」について語ろうかなと


仮面ライダークウガという呪縛

僕自身クウガは大好きですし子供の頃からテープが擦りきれるくらいに見返してますが、でも上の記事は些か「仮面ライダークウガ」という作品を過大評価しすぎているんじゃないかと思うんですよね

確かにクウガは一話一話の完成度はとても高いんですが、作品全体として見たとき「?」となる部分が多い
なのでクウガを越える作品を見たことがない」
仮面ライダークウガという作品の完成度はほぼ完璧だと感じている」

みたいな意見を見るとう~んとなっちゃうんですよね

まずクウガは後半にかけてですが息抜きできるようなシーンが殆ど無くなっちゃうんですよね
常に重苦しい雰囲気で内容自体も後半につれて説教臭くなっていくのでとても乗り辛い
お話がビターエンドで締まることが多いのもどうかと思います
毎回重くて説教臭い話を持ってこられても視聴者は疲れるだけなんですよね、どこかで息抜きをさせてくれた方がシリアスパートも締まりますし、ハッピーエンドの話を中心にやって「愛憎」のような救いの無い話を持ってきた方が視聴者の印象にも残ります


五代雄介というキャラクターも演技力で誤魔化されていますが、いまいち掘り下げが浅かったですね、12話にしてやっとそのバックホーンが見えてきたんですが、戦う動機としてはあれだけでは足りないと思います
やはり主人公は特にキャラクターを掘り下げるべきだと思うんですが、クウガは五代くんより他の登場人物の方が掘り下げられていたかなと
それでも前半は「皆の笑顔を守りたい」という信念に基づいてヒーローをやっていて好感が持てました、ですが後半は異常に説教臭くーなり、どうかと思う言葉も増えたんですよね

「さっきから五代さんの言ってること、綺麗事ばっかりやんか!」
「うっ……そうだよ、でも。だからこそ現実にしたいじゃない、本当は綺麗事が一番いいんだもん」

確かに良い言葉ですし言ってることは間違ってないですが
それは先生を殺された人に言う言葉なのか?
って思うんですよね
間違ってないことが正しいとは限らないし正しいことが間違ってないとは限らない、
上の言葉はまさにそれで五代くんは現実と向き合うのではなく現実から逃げているように感じてしまいます
ヒーローものである以上、現実から逃げろというような言葉はどうかと思います、正直理想論ばかりを振りかざすのは好きではありません
辛いことがあったからこそ現実と向き合って少しずつ立ち直っていくように助言した方が良いと思います、五代くんの言葉は「助言」ではなく「説教」でしかないので説得力はあまり無いです

あとこの番組はご親切に場所や時間を字幕で表示してくれますが、それが逆にこの番組の粗に対しての言い訳になってたんじゃないかと……
例えば6話から7話にかけて時間が3週間も飛んで8号から13号のグロンギを倒した事になってましたが、それを杉田刑事の一言と新聞でさらっと済ませてしまうのは不親切だと思います
子供向けである以上はそういう大事な所はキチッと説明するべきというか作品作りの基本なんですよね
そこら辺は考察してくださいってことなんでしょうが、子供は考察なんてしないし、こういうことはナレーションでも何でもいいから視聴者に分からせる事が重要かなぁと

殺人シーンも確かにリアルで印象に残るものは多いので、そこは素直に評価出来るんですが、一般市民がどんどん殺されるのに対して登場人物が殺されたり狙われたりしないのは、正直「命を軽く扱ってるんじゃないか?」という印象を受けます
僕は一般市民が殺されるシーンよりも桜子さんがバズーに殺されそうになるシーンの方が遥かに緊張感を感じました
登場人物が死なないのはやっぱりこういう方向の作品としてはマイナスかなぁと、一回でも登場人物が殺されていたら五代くんの戦う動機に厚みが増し、キャラクターにも深みが出たと思います

あとコレはこの番組の最大の問題点…
何度も言いましたが五代雄介というキャラクターの掘り下げが出来ていないこと…
五代くんが戦う理由は皆の笑顔を守りたいから
では何故、皆の笑顔を守りたいのか?

この部分の言及が決定的に足りないが為に、五代くんが何を信条としていて、どんな過去を持っているのかが見えてこず、ヒーロー番組としての説得力に欠けてしまうんですよね
皆の笑顔を守りたい理由は恐らく小さい頃に神崎先生の言葉を聞いて感銘を受けたためと思われますが、それ以外の言及が殆ど無いため、「皆の笑顔を守らなきゃ」という強迫観念を自分に押し付けて使命感で戦っていると思われます

つまりその作品におけるヒーロー像を確立できていない
ドラマパートに力を入れるのは構わないのですが、それはヒーロー番組としての土台の上に成立するもので、その土台がきちんとしていない内は何をしても意味がないと思うんですよね



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不満たらたら言ってきましたが僕はクウガという作品は大好きですし、1クール目は平成ライダーでもトップクラスの出来だと思っています。
リアリティに溢れながらもシリアスとコメディのバランスが絶妙で説教臭くなくハッピーエンドで終わり、程よく燃えられて程よく緊張できて程よく息抜きできてと本当にバランスが良く
娯楽番組としても刑事ものとしてもヒーローものとしても良く出来てたのが1クールかなぁと
後半は娯楽性を完全に捨てたせいで残念な事になりましたが

トーリー   C
ドラマ     D
キャラクター  D

アクション   A
デザイン    A
BGM      S
役者の演技   S

総合評価    C


要は娯楽性とメッセージ性、ドラマ性などのバランスが重要なんですが、クウガ後半は「どれかが欠けたら他のものもダメになる」を地で行ったという印象です
総合評価としては「名作になれた佳作」ですね

長く駄文にお付き合いいただきありがとうございました
後日、加筆修正をするかもしれません

自己紹介

はじめまして、コロんビアです

Gooブログでやっていたのですがこちらの方が便利そうだと思い移転しました
基本的に思ったことを書いていきますが出来る限り客観的に書いていこうと思います。
スーパー戦隊仮面ライダーウルトラシリーズ牙狼シリーズを主に観ていますが昭和特撮は殆ど観ていないのでこれから観ていこうかなと

昔の作品を持ち上げることが多いですが最近の特撮が嫌いな訳ではありませんし、つまらないと思った物は昭和平成無くつまらないと言います。

一番好きなシリーズはスーパー戦隊で特にジェットマンタイムレンジャーが好きです、ウルトラは初代、ライダーは龍騎や電王、牙狼は鋼牙編辺り等ですね

最近アニメも観始めたのですが特にゼーガペインクロスアンジュセイクリッドセブン等がお気に入りです


作品ごとの評価もしていきますので評価基準を

トーリー 
キャラ   
アクション 
BGM   
デザイン  
役者の演技

S(傑作)
A(名作)
B(良作)
C(佳作)
D(凡作)
E(不作)
F(駄作)


最後に
ご意見、反論に関しましてはコメント欄にていつでもお受けしています